Nz関数を使いこなす【Access】

こんにちはmasalifeです。

Accessの力を最大限に発揮させるためには、関数の知識が必要不可欠です。

僕が多くのシステム構築をしてきた経験から、

この関数は覚えといた方がいい

というものを順に紹介していきたいと思います。

今回紹介するのは、

Nz関数

です。

Null値を別の値に変換するときに使用します。

Nullとは何もない状態で、何もない状態を何かに変換するときに使用するのがNz関数です。

IIf関数とIsNull関数を組み合わせても同様の結果が得られるのですが、

Nz関数を用いた方が一目で関数を用いて何をしているのかが分かりやすく、

メンテナンスがしやすいです。(IIf関数を用いると引数部分を読む手間がかかるので)

Nz関数はクエリで使用することがほとんどですが、フォームで使う場合の例も紹介したいと思います。

関数の感覚をぜひ掴んでくださいね。


IsNull関数を知らないという方はこちらも読んでみてください。


Nz関数とは?

microsoft-officeサポートでは次のように示されています。

【構文】

Nz(variant[,valueifnull])

*microsoft-officeサポートより引用

引数説明
variantvariantの変数
valueifnull variant引数がNullの場合、返す値を提供するvariant

第一引数のvariantにNull値かどうかを判定するテーブルのフィールドやフォームのコントロールを指定し、第二引数のvalueifnullに第一引数がNull値だった場合に変換したい値を指定して使用します。

実際にクエリやフォームでの活用例を見てみましょう。

クエリでの活用:Null値を0に置き換えて演算する

クエリを使って、支店ごとに7-9月の実績額の合計を計算します。

注意点として、Null値があると正しく計算されないため、Nz関数を使ってNull値を0に置き換えて計算しなければなりません。

クエリをデザインビューで開きます。

新たなフィールドを挿入し、赤下線部を入力します。

クエリを実行し、結果を確認します。

正しく計算ができています。

・算術演算子(+や-等)を用いて計算する場合は、計算に含まれるフィールドの一部にNull値があると結果がNullとなってしまう。

・Null値を含む計算をするときは必ずNz関数で0に置き換えよう。

さいごに

Nz関数は簡単と感じたと思います。

Null値の特徴と、Nz関数を使っての対応方法にさえ慣れてしまえば演算で困ることはないと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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